昭和30年代からの「所得倍増」をスローガンとした高度経済成長の波は、鳴門にも及んだ。 都市計画の整備、道路・橋の新設、学校をはじめ各種施設の建設が大々的に進行。亀井組は鳴門市内初となる本格的な鉄筋コンクリート建築にとりくみ、鶴屋百貨店・大谷荘をはじめ当時の鳴門を代表する大規模な建築物件を数多く手がけた。 とくに鶴屋百貨店は、モダンでスマートな建築意匠、四国初のエスカレーター装備など、市民の間でも大きな話題となった。
「ふるさとの思いで 写真集 明治・大正・昭和 鳴門」より